WOLを使って節電対策をしましょう(SEIL/x86編)
今年の夏に向けて、関東圏では大幅な電力不足が予想されております。
工場やデータセンタなどの部門では従前から電力削減が進んでいるのは周知のことですが、IT企業のオフィスのデスクトップなどは24時間通電しているパソコンは結構あったりすると思います。
そこで、今回はWOL(Wake-On-LAN)機能を用いてお手軽にPCの遠隔起動ができる方法をまとめてみます。
WOL機能をルータ越しで使いたい
WOL機能はとても便利なのですが、基本的には同一ネットワーク内でないと動作しません。場合によると使えることもあるので、ネットワーク管理者さんがいれば聞いてみましょう。
- ルータにディレクテッドブロードキャスト宛の通信を転送する機能を有効にしてもらえるかどうか(デフォルトは offの場合が多いです)
- リモートアクセス(SSL-VPNやPPTP, L2TP/IPSEC等)でWOLパケットが通るかどうか
どうにもうまくいかない場合もあると思いますが、もし手元のネットワークに SEIL/x86 を動作している場合は SEIL の WOL機能を用いると簡単にマジックパケットを送信することができます。
- PCのWOL設定を有効にする
- SEIL/x86 をPCの動作するネットワーク上で起動する
- 特に複雑な設定は必要ありません。LANインタフェースにIPアドレスを振り、デフォルト経路を設定すればOKです。
- リモートPCから社内LANに接続する
- マジックパケットを送信する
- SEILにtelnet等でログインし、以下のコマンドを実行します。
wol 00:11:22:33:44:55
(00:11:22:33:44:55 は、PCのMACアドレスに置き換えます)