EAPL-Trainer mruby 試してみました

株式会社アイ・エル・シーさんが発売されたmruby学習キット「EAPL-Trainer mruby」をEmbedded Technology 2012 で購入しました。簡単ながら動作テストをしてみましたので、レポートとしてまとめておきます。

EAPL-Trainer mrubyとは

株式会社アイ・エル・シーさんが発売されたmruby学習キットです。組み込みボードとしては、ルネサス エレクトロニクス社が「がじぇっとるねさす」として企画・開発された、GR-SAKURAボードを用いています。GR-SAKURAは"arduino"とIOポートがピン配列互換になっているため、arduinoで提供される「シールド」と呼ばれる拡張デバイスが一部使用できるそうです。


できること

GR-SAKURAボード上でmrubyプログラムを実行することができます。
開発環境はArduino互換のため、下記のようにArduinoC言語開発と同じような要領でコードを記述することができる模様です。

arduinoで LEDを点滅
int led = 13;

// the setup routine runs once when you press reset:
void setup() {                
  // initialize the digital pin as an output.
  pinMode(led, OUTPUT);     
}

// the loop routine runs over and over again forever:
void loop() {
  digitalWrite(led, HIGH);   // turn the LED on (HIGH is the voltage level)
  delay(1000);               // wait for a second
  digitalWrite(led, LOW);    // turn the LED off by making the voltage LOW
  delay(1000);               // wait for a second
}
EAPL-Trainer mruby でLEDを点滅
def setup() 
    gr_pinMode($PIN_LED0, $OUTPUT) 
end 
def loop() 
    gr_digitalWrite($PIN_LED0, 1) 
    gr_delay(100) 
    gr_digitalWrite($PIN_LED0, 0) 
    gr_delay(100) 
end

軽く調べて分かったこと

  • GR-SAKURAはRXduinoがインストールされている模様です。GR-SAKURAボード+C言語の開発はルネサス テクノロジさんが提供しているweb上のサービスを用いることで出来ますが、RXduinoのソースコード自体はオープンソースではない模様です
  • EAPL-Trainer mrubyには、GR-SAKURAボード用のmrubyが組み込まれています。ファームウェアを入れ替えるためには、おそらく下記のものが必要になると思われます
    • RXduino ソースコード (2012年12月7日以降は、特殊電子回路株式会社さんからライセンス販売される模様)
    • ルネサスE1エミュレータ
    • EAPL-Trainer用にカスタマイズされたmruby (株式会社アイ・エル・シーさんが提供してくれることを期待..)

個人的には、タッチパネル付きLEDよりEthernetを使ってみたいところですが、開発環境を自前で用意するのはそれなりに大変そうですね。